「世界長寿の都」として知られる江蘇省南通市は、高齢者向けサービス業の資金需要に対応するための指導意見を公表した。7月6日、新華網が伝えた。

南通市は60歳以上の人口が全体の4分の1を占め、全国で最も高齢化が進んでいる都市の1つだ。高齢化社会に入るのも全国より17年早く、関連サービスの需要は切迫している。試算によると2020年末までに、高齢者施設のベッド数が新たに４万床必要になる。また、地域のケアサービス施設の新設・増築などの需要は2000か所以上にのぼり、現在ある300強の施設の半分以上は改築などの更新が必要となる。その他の投資も含めると、50億元以上の資金が不足している。

今回公表された指導意見は在宅ケア業者や民間のケア施設、病院型の高齢者施設、高齢者用品メーカーの成長に向け、銀行に積極的な支援を求めるとともに、高齢者サービス業への投資名目で調達した資金を商業不動産の開発に投じることを禁じた。

今年6月時点で、同市では11の金融機関が16の民営高齢者ケア機関に計7000万元強の融資を行っている。

（編集翻訳　浦上早苗）

http://www.xinhua.jp/socioeconomy/economy/388296/