南方日報のニュース （記者：張西陸）によると、3日の市政府常務会会議では、「現代保険サービス業の発展の加速化に関する実施方案」を審議•採択し、この方案では、保険資金の実体経済への投資を支援し、保険システムを利用して民生保障を強化し、保険機構の健康養老産業への投資を支援するなどを決定しました。

広州の保険業法人の数は北京、上海、深センよりはるかに少ない

4日に開催された市政府常務会記者会見では、広州市金融工作局の局長•周建軍は、ここ5年には、広州保険業の年平均保険料複合成長率は10.11%に達し、この地域の同期の国内総生産GDPの成長率を超えています。2014年には、全市では保険料収入を600.41億元を実現し、前年同期比26.50%増加しています。広州の保険市場は市場主体を85社有し、保険業の総資産は1785億元になっていると紹介しました。

だが、広州の保険業では、問題や不足も存在しているのです。たとえば、広州の経済の発展及び人々の高まっているリスク保障ニーズに比べて、広州の保険の深度及び密度はともに低く、2014年のデータを例にすると、広州の保険の深度は3.62%、密度は4728元/人で、その他の金融業界に比べ、広州の保険業の資産規模が小さく、銀行業総資産の3.42%のみに相当します。

また、北京、上海、深センなどの都市に比べて、広州の保険業の法人数が少なく、今では3社しかなく、北京、上海、深センはそれぞれ62、48、18社となっています。それに加えて、広州市の関連業界の商業保険利用の意识も弱い。

政府サービスのアウトソーシングに商業保険機構の導入を模索

上記の「実施方案」では、広州は、保険システムを利用して実体経済の発展の促進、社会整備水準の向上、民生保障、保険市場体系構築、保険業に対する支援の強化を図るという5つの面から、現代保険サービス業の発展を加速するという施策を出しています。

ちなみに、上記の「実施方案」では、保険システムを利用して実体経済の発展を促進し、保険資金の実体経済への投資を支援し、政策性小額貸付保証保険などの保険を通じて小規模•零細企業にサービスを提供するよう保険機構を指導し、また商業保険の社会保障体系への参加を奨励し、積極的に養老保険サービスを革新し、保険機構の健康養老産業への投資を支援すると要求しています。

周建軍によると、去年、広州は、商業保険による民生保障推進において積極的な模索を行いました。たとえば、去年、市人社局は大病医療保険について特別に入札活動を組織しましたが、「多くの商業保険機構が参加し、1社の機構がすでに決められ、今は具体的な実施計画を立てていますが、今年、間もなく実施します。われわれも、一部の業界や部門で、元々政府自身が負担する業務をアウトソーシング、発注の形で商業保険機構に委託し、関連業界の水準を高めようと考えています」と語りました。

また、周建軍は、現代の保険サービス業を発展させることは長期的かつ極めて困難な任務であり、市政府の関連職能部門、各区の政府及び保険機構が共同で携わり力を合わせて推進することが必要になると率直に言いました。上記の「実施方案」にあげられている20項の業務は、25の政府部門、機関及び11の区に関わっています。次の段階では、関連部門は、「実施方案」によって、各重点業務を確実に実施し、各既定目標が順調に達成するよう確保します。