近年来、他の都市では、高齢者向け不動産を試す会社はたくさんあります。統計によると、今は、35%を超えるブランド不動産会社が、高齢者向け不動産業界に参入している、若しくは参入を発表しています。万科、保利、中海、華潤などのブランド不動産会社は近年、ともに高齢者向け不動産発展計画を制定しました。

アモイは、美しく豊かな沿海都市として、高齢者向け不動産分野において、現状は一体どうなっているのでしょう、また将来どのように発展するのでしょう？不動産業界は高度な再編に直面し、ブランド不動産会社は触手を養老分野に伸ばしています。不動産業界の自己探求、革新において、思い切って「蟹を食べる一人目となる」企業は常にあります。

様々な兆候によると、我が国の不動産市場はすでに黄金時代に別れを告げ、不動産業界全体は高度な再編に直面しています。中国は高齢化段階に入りつつあることに鑑み、競争において優位に立つために、ブランド不動産会社は、発展の触手を巨大な潜在力を持つ高齢者向け不動産分野に伸ばし始めました。

アモイ市老齢工作委員会によると、2014年8月のエンド時点で、全市の戸籍では60歳とそれ以上の高齢者数が28.53万人に達しており、全市戸籍総人口において14.22%を占めています。昨年同期に比べて2.07万人成長し、全市戸籍総人口に占める割合が0.56%とやや上昇しています。また、60歳以上で暫住証を取得している高齢者人口は13.75万人です。全市では80歳とそれ以上の高齢者人口は4.25万人で、高齢者人口において14.90%を占めています。そのうち、90～99歳の高齢者は4094人、百歳とそれ以上の高齢者は116人です。昨年同期に比べて、90～99歳の高齢者人口はある程度増加し、百歳の高齢者人口はやや減少しています。

美しいアモイでは、年間を通じて、花や草、木が盛んに生長し、空気が清々しく、生態環境が良いので、おびただしい数の白鷺が棲んでいて、アモイの独特な自然景観となっています。また、アモイは白鷺のような形をしていますので、「鷺島」と呼ばれています。アモイは、景色が美しく気候が快適で、中国国内で最も環境が良く最も高齢者の老後生活に適した都市の1つと言えます。アモイは、すばらしい自然風景のほか、都市環境も非常にきれいで、我が国の有名な観光都市となっています。アモイの不動産業界のリーディングカンパニーの1つとしてのアモイ永同昌グループは、多数の高品質都市住宅製品を開発した後、さらにアモイで率先してコミュニティ在宅介護サービス施設「温馨家園養老センター」をリリースしました。

ちなみに、すでに高齢者向け不動産業に進出したアモイ永同昌グループのほか、土地をチェックし高齢者向け不動産業を試してみようという別の住宅会社もあったのですが結果がまだ決まっていないということも伝えられています。この前、記者が、湖里区祥嶺路にある温馨家園養老センターを訪問したときに、徐というおばあさんが、「自分で生活ができる段階では、単一の老人ホーム生活は考えたくない、1人で家にいるようなこともいやだ、寂しいから。ここは友達が多くて条件もいい」と記者に言いました。「現時点では、60人以上の会員が入っています」と、温馨家園養老センターの副総経理•李長遠は紹介しました。永同昌グループ温馨家園養老センターは、アモイの永同昌グループが投資し経営しており、アモイ市民政局の承認の上設立された大型高級民営養老施設です。

現在、家賃として毎月3000元の会費を支払い、コミュニティ基礎珍療、薬品、三甲病院グリーンチャンネル、フルタイム看護師の看護及び設備レンタル、スターシェフによる1日3食、様々なレクリエーション活動などのサービスを享受することができます。また、同センターは、仏教信仰を持つ老人たちの念仏修行の専用場所として仏堂も設けてあり、老人たちの生活•生理上の需要を満足する上ハイレベルの精神上の需要も重視しています。一部の老人は古い考え方を捨てられず、なお老後に子供の世話になることを期待しています。調査によると、現在、高齢者向け不動産の収益モデルは主に会員制、デポジット制、レンタル•販売両立制などがあります。これらの収益モデルの下、高齢者向け不動産の高額の開放コスト及び長期間の運営コストは全く回収できず、基本的に「全業界」赤字の状態となっています。

おそらく高齢者向け不動産の将来が不明であるので、この分野に進出した会社は「理想」で自分を激励するのです。李長遠は、シルバー産業をやるには、常にお金を考えるのではなく、愛を持って取り組むべきだと過去に言いました。これは、ビジネスの話ではないようですが、年を取った老人たちに対する気持ちを反映しています。

子供を育てて老後に備えるということは、数千年にわたって伝わってきた中国の伝統的な養老観念です。第一世代の一人っ子が結婚して独立するに伴い、現代社会の家庭構造も変わり、1つの家庭は4人の老人に対応する場合が多くなっています。これは1つの家庭で済ませることではありません。では、老人を老人ホームに入居させますか？老人は老人ホームに入居したいですか？

記者は、このことについてアモイ市の各区の一部の家庭を訪問しました。仕事が忙しい多くの市民は、親が行きたければ、信頼できる老人ホームに入居させることを考えると言いました。但し、老人たちの多くはやはり自分の家にいたいと言いました。1人で東孚鎮に住んでいる張という老人は、「老人ホームに入居するのはみんな子供を持っていない人だ。わしは息子を2人、娘1人持ってるので老人ホームなんて行かない。老人ホームに行くと、子供が不孝とみんなから言われる。わし自身も行きたくたい」と言いました。老人ホームを言うとすぐに怒ってしまいます。20年前に奥さんがなくなって、張おじいさんは1人になりました。子供を3人も持っていますが、みんな忙しい。「子供を3人持ってる。老後のために育てたんだ。今、わしを老人ホームに行かせるの?」このような話を聞くと張おじいさんの顔色はすぐに変わってしまいます。記者は数日間にわたって訪問をしてきましたが、訪問対象のほとんどが年を取っていますが、みんな田畑や市場で仕事をしていました。「できればずっとやっていく。自分の為に、そして子供の為にやっていく。」観察を通じて、思想観念上老人ホームに対する排斥、経済上の都合、養老体制の不備などは、老人たちが老人ホームに行きたくない原因となっていることがわかりました。