中国社会科学院老年研究所の推計によると、現在、中国のシルバー産業市場の規模は約4万億元で、2030年まで13万億元に増やす見込みである。実際に、保利、万科、復星、越秀など多数の大型不動産会社は高齢者向けプロジェクトを展開している。

保利不動産の宋広菊董事長によると、高齢者向け不動産は会社が狙う重要な目標の一である。同社は2010年にすでに高齢者向け不動産に進出している。保利不動産2014年年次報告書によると、昨年の年末までに、同社は高齢者ニーズに応じた51のコミュニティの改造を進めており、業界内の平均水準を遥かに上回っている。会社傘下の和熹会及び健康小屋という2つのブランドはすでにスタートし、現在運営されている。北京「西山林語」プロジェクトは、中国で初の医療と社会保険との結合の障害を乗り越えたもので、将来には60歳以上の高齢者向けのフルサイクル健康相談サービスの提供に注力とする。また、同社は新設したハイエンド医療サービスプロジェクトがすでにスタートした。

2015年において、保利不動産は更にシルバー産業への投入を速め、シルバー産業戦略の実施を推進する予定である。最近の投資交流会では、「将来、広い範囲で健康‧養老‧医療分野の発展を進め、中国高齢者の飲食、衣料品、住宅、生活用品、交通の展示‧取引プラットフォームを構築する」と宋広菊は語った。

特に取り上げるべきことは、保利不動産の養老施設の運営が、「アセットライト」モデルを用い、会社自身の養老プロジェクトの相談のほか、行政機関、保険機構の高齢者向け不動産の運営相談管理も行っている。この会社は、過去2年間の努力を経て、標準化の管理プロセス‧人材育成において管理輸出能力ができており、将来、「アセットライト」の運営管理において非常に大きな発展を遂げるだろうと考えている。

第一回中国国際シルバー産業博覧会及び複数の養老テーマのフォーラムは、2014年に保利不動産によって成功裏に開催され、華南地区最大規模のシルバー産業の博覧会となっている。今年11月6～8日に開催予定の第二回中国国際シルバー産業博覧会は、展示面積が倍になり、さらに海外最先端の高齢者向けサービスの技術や製品を導入するのである。